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障がい福祉 × AI活用 実践ハウツー

放課後等デイサービスのAI活用 5つの場面|おたより・研修の振り返り・計画づくりの準備をAIで下書きし、人が確かめる

2026年10月13日 公開約8分で読めます
放課後等デイサービスのAI活用 5つの場面|おたより・研修の振り返り・計画づくりの準備をAIで下書きし、人が確かめる

01 / CONCLUSION

結論

放課後等デイサービスのAI活用は、実在の情報を入れない「下書き」から始めます。おたより、活動案、研修の振り返り、会議のひな形、連絡文は、架空ケースを使って下書きを整えます。一方、支援内容や安全、こどもの情報に関する判断はAIに任せません。
下書きはAIと。判断と支援は、人が。

02 / WHY NOW

なぜ今、放デイのAI活用なのか

2026年10月5日の第65回障害福祉報酬改定検討チームでは、障害児支援について、①障害児支援基礎・実践研修(仮称)の創設・制度化の案(講義の前後に受講者自身の振り返り、上司や先輩職員との対話を行うことが基本)、②児発管を中心にチームで個別支援計画を作るプロセスの明確化の案(作成責任は児発管、原案作成の一部は一般職員も担える)などが示されました。いずれも検討の方向性(案)で、決定ではありません。2026年10月13日時点の参考情報として、厚生労働省の第65回資料ページと資料PDFを人が確認してください。

03 / FIVE SCENES

放デイでAIを使いやすい5つの場面

以下はすべて架空ケースです。実在のこども・保護者・職員の情報、写真、記録、固有の数字は入力しません。「材料にないことを足さない」「不明点は要確認」と最初に指示します。

1. 保護者向けおたより・行事案内の下書き

おたよりや行事案内を読みやすく整えます。こどもの名前・写真・具体的な様子は入れず、差し込みはAIの外で人が行います。

架空の放課後等デイサービスの行事案内を、保護者向けに整えてください。固有名詞・こどもの情報は足さず、不明点は【要確認】としてください。

2. 活動プログラムのアイデアと準備物リスト

活動案と準備物を洗い出します。安全面、個別の配慮、実施可否は職員が判断します。

架空の活動テーマから、活動案と準備物の候補を作ってください。安全確認と個別の配慮は職員が行う前提を明記してください。

3. 研修の振り返りシート・対話メモのひな形

講義前後の振り返りシートや、先輩との対話メモの項目案を作ります。研修制度の要件を満たす書式だとは言わず、法人と一次情報で確認します。

架空の職員研修について、講義前後の振り返りと先輩との対話メモの項目案を作ってください。制度上の要件を満たすとは書かないでください。

4. チーム会議の気づきメモ・進行表のひな形

個別支援計画を考えるチーム会議の共通フォーマットや進行表を整えます。実際のこどもの情報で計画原案を作らせるものではなく、作成責任は児発管です。計画そのものは個別支援計画のAI活用、指示文は個別支援計画のプロンプト例へ。

架空の会議用に、「観察した事実/確認したいこと/本人・家族の希望を確認する問い/次回までの確認事項」の欄を作ってください。実在情報は入れないでください。

5. 学校・放課後児童クラブ等との連絡・見学案内

関係機関への一般的な連絡文や見学案内を下書きします。個別のこどもの情報のやり取りはAIを使わず、事業所の規程に従います。

架空の関係機関への見学案内文を、日時・担当者・連絡先を空欄にして作ってください。こどもの情報や支援上の評価は入れず、推測で補わないでください。

04 / DO NOT DELEGATE

AIに任せないこと

支援内容・安全・虐待の疑い・保護者からの緊急相談への対応判断、個別支援計画の確定、行政への届出・申請はAIに任せません。制度や事業所の規程に照らし、必要な人が確認・判断します。

こども・保護者の情報は要配慮個人情報を含み得る前提で、原則として生成AIに入力しません。マスキング済みでも、こども・保護者・職員の実在情報は生成AIに入力しません。AIの外で実データを扱う場合も、事業所の規程・アクセス権限・保存期間に従い、必要最小限で管理します。利用するAIサービスの契約条件や法人の承認手順も確認してください。

05 / SAFE START

放デイの事務でAIを安全に使い始める手順

1. 架空ケースで試す

実在情報を使わず、おたよりや案内文の短い下書きから始めます。

2. 規程を決める

入力禁止情報、利用者、保存・共有・削除、サービスの確認方法を法人の規程にします。

3. 人が確認する

事実、表現、安全面、個別の配慮を確認し、承認手順に沿って確定します。

4. 運用を見直す

困った点や誤りを記録し、規程とひな形を更新します。

06 / FAQ

よくある質問

放デイでAIを使うとき最初に決めることは?

AIに入力してよい情報と、入力しない情報を法人の規程で決めます。こども・保護者・職員の情報は要配慮個人情報を含み得るため、原則として生成AIに入力しません。架空ケースで試し、出力を誰が確認して確定するかも決めます。

保護者向けの文面に子どもの様子を入れてAIに整えてもらってよい?

入れません。こどもの名前・写真・日々の様子など、実在のこどもや保護者が特定され得る情報は生成AIに入力せず、差し込みや最終調整はAIの外で権限のある人が行います。

新しい研修制度に向けてAIで研修資料を作れば要件を満たせる?

要件を満たせるとは言えません。2026年10月13日時点では検討の方向性(案)であり、研修の要件や手引きが確定したわけではありません。確定後も一次情報を確認し、AIはひな形づくりの補助にとどめます。

07 / SUMMARY

まとめ

放課後等デイサービスでは、まず架空ケースのおたよりや案内文からAIを試します。個人情報は入力せず、活動の安全、支援、計画、行政対応の判断は人が担います。AIは下書き・補助まで。最終的な判断と確定は、法人の規程・承認手順に従い権限のある人が行う。

下書きはAIと。判断と支援は、人が。この線引きを規程と確認手順に落とし込むことが、使い始める第一歩です。

免責

本記事は2026年10月13日時点の一般情報です。第65回障害福祉報酬改定検討チームの内容は検討の方向性(案)であり、決定・施行された制度の解説ではありません。最新の一次情報を人が確認してください。生成AIへの入力可否、個人情報保護、支援・制度の個別判断は、法人の責任者、所管行政機関、専門家へご相談ください。

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この記事を書いた人

杉本 悠飛(すぎもと ゆうひ)

株式会社フェアテクノロジーズ 取締役 / ウェルビーラーニング事業責任者 / WelvieAI事業責任者

障がい福祉に特化した動画研修サービス「ウェルビーラーニング」を立ち上げました。ウェルビーラーニングをご契約中の法人1,000社・アクティブユーザー20,000名以上(2026年9月時点・当社調べ)にご利用いただいています。弊社グループで就労継続支援A型事業所・グループホームを運営し、制度対応と現場運営の両方に携わっています。2026年からは障がい福祉特化のAI研修「WelvieAI(ウェルビーAI)」の立ち上げも担当しています。

この実績はウェルビーラーニングの実績であり、WelvieAIの受講実績ではありません。